木星 際(きわ)まで行き、新しい領域に接して交わる 

  • 2018.05.17 Thursday
  • 12:37

みねんこです。前の記事(http://nonakaba.jugem.jp/?eid=611)でノーベル賞のことを書きました。

「私の遺言執行者が安全な有価証券に投資し継続される基金を設立し、その毎年の利子について、前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする」

という発明家ノーベルの遺言ではじまりました。

サインでイメージすると、遺産金(蠍座)をもとに基金(水瓶座)を設立し、利殖で得た利子(蠍座)を人々に分配(水瓶座)となります。

賞は1895年創設、最初の授与は1901年ですので116年の伝統があります。

 

「人類のために最大たる貢献をした人々」って、具体的な選定の基準も示されていないし、競い合いランキングで決めるものでもありません。どんな人でしょう? 最大たる貢献とは? 人類のためとは?

1901年の受賞者を見てみましょう。

 

物理学賞●ヴィルヘルム・レントゲン(ドイツ人) 放射線X線の発見、のちに彼の名がつく

化学賞●ヤコブズ・ヘンリクス・ファント・ホッフ(オランダ人) 化学熱力学の法則、溶液の浸透圧の発見

生理学・医学賞●エミール・アドルフ・フォン・ベーリング(ドイツ人) 血清療法の研究によって疾病や死に勝利しうる手段を提供した

文学賞●シュリ・プリュドム(フランス人) 分野は詩

平和賞●アンリ・デュナン(スイス人) 実業家、1863年に赤十字社を創設した功績、●フレデリック・パシー(フランス人) 経済学者、国際仲裁委員会の提唱者

(経済学賞はスウェーデン国立銀行の働きかけにより1969年になって設立されました)

 

特定の国や地域に限定されない世界的な困難といえば、病気や死が一番分かりやすいですね。

授賞理由の中に「血清療法の研究によって医学の新しい分野を切り開き」との記述がありました。不治の病、死の病にかかったら、猛毒が体に入ったら、人は死ぬものだ、仕方ないことだ、と思われていた時代がありました。

 

でもそれを何とかしたいと考えている研究者。個人が生きている間に実現できないような困難なテーマを追いかけるのは、木星のドリーマー、ロマンチストに分類されます。

土星の現実的なバランス感覚の外にあれば、初めに褒めて支援してくれた人もしびれを切らしてどんどん離れていきます。

アイツはまだアレをやってるのか?相変わらず進歩しないな、狂ってるとしか思えないね。あの頭脳があればもっと社会貢献できて、成功者になれるのに、もったいない。

 

ある研究の成果をすぐに使えるようにする、広く役立てる方法を考えるなど技術に関する研究の費用はそれが社会に出たとき対価を受け取れます。しかし、のちに技術開発に発展していく初めのタネになる新発見や発明のための研究では途中で何度も絶望を体験するでしょう。

 

A分野から切り拓いていく道が、B領域の基本的な考え方ではうまく機能しないという問題にぶち当たる。AはB分野の権威(専門家やプロ)の意見を聞いて、新しい道を探してみる。その先でもやはりあのBポイントに引っかかる。それに似たようなことが何回も起きて、やがてA分野にBのことを詳しく調べる人増え、B分野にもAの仕組みに関心を持つ人が出てきて。

AとBの重なりの領域を調べるたちが増えると新しい世界モデルを想像しはじめ、それを証明するために総合的な研究となる。

 

木星、射手座が現すのは「総合力」です。

対になる水星(双子座、乙女座)は部分に関する知識や個人の技量を表します。これらを組み合わせて新しい道をつくるのが総合研究です。探究心という個人の精神力を原動力にして、普通の人なら途中で諦める点の向こうまで突き進みます。

 

学際 :研究対象が幾つかの学問領域に関わっていること。諸学科が総合的に協力すること。

 

ほかのフィールドの人たちと接した時、もうひとつの価値観によって開かれます。木星や射手座は新大陸でカルチャーショックを受け、その驚きを自分のフィールドに異文化の魅力として伝える使命感に燃えそうです。いま人類が把握している領域のさらに向こう側を想像する仕事には誇り高い木星の香りがします。

 

経験や知識、力量の差を見ると落ち込むのではなく「燃える」のが火エレメントのポジティブな広がる動き。

研究や芸術表現、競技や記録、高みを追い求めるエネルギーに変えている様子は、ストイックで変人狂人に見えたりします。頑張りすぎて歯止めが効かない、理想が高すぎていくらやっても十分だと思えないなどの隠れた罠も。木星はプレッシャーやストレスもつくります。

 

 

もうひとつ際(きわ)のこと。

国際 :国と国のあいだにかかわる事柄。複数の国家に関係していること。世界的であること。

 

地上の人類史に何度もあらわれる戦争や紛争、飢餓や貧困の問題。国家や民族、宗教を越えた福祉活動が行われるとき、言語や価値観が異なる人びとが出会い協同します。

道がない所に新しい道つくるわけです。その作業では、常識や正しい教えとされるところのギリギリのラインを考える厳しさに直面します。

そこに参画し協力体制をつくる人びとは、ひとりひとりの問題意識によって状況を観察し分析し、考えを共有し合い、解決のための道を探っていきます。

 

ひとつひとつの選択が自分の信念や良心に背くことはないと自身で決める必要があります。目の前で起こっている出来事をどう受け止めて、どうアクションするかが大事。勝ち負けや損得の価値観から自分を解放すると一人きりでやるより可能性はぐっと増します。相手や環境から提示された選択肢を取ることが容易になるからです。

 

楽観的と言われる木星ですが、善であらねば罪になるという価値付けから心の中では強く自分自身を断罪している可能性もあります。人と正面衝突する場面もあります。

ある条件や状況において具体的に考えるようにプレッシャーをかける土星に対し、木星はいつもつねに「善きものの象徴」として力強く導く。外界に現れる事象を自然と善悪に切り分け、悪を回避しようとする良心のガイドラインです。

 

既存システムの利害関係と一線を画し、自分で自分の信じることの正しさを証明しなければならないプレッシャーから、世俗的なことと距離を取ることも。裁判官をイメージすると分かりやすいですね。

 

 

 NASAによる木星の美しい渦

 https://twitter.com/jazietar/status/982746369092861953

 

罪の意識、善の意識として水星の思考に織り込まれた木星の善悪イメージは、太陽の決定において無視することのできない影響力を持っています。専門的研究や強い信仰心がふだんの判断に特徴的なフィルターをかけることもあるでしょう。

 

しかし一般には、木星が未体験の領域に水星と太陽を導くとき、土星が前提とする具体的な条件や制約を取り払って前例によらない思考トレーニングになります。オープンに考えることは水星のチャレンジだし、太陽の核にある目的意識を現実に引き出す新回路を設けるチャンスです。

木星のポジティブな影響下で未来を描いて、よし!そこへ行こう!と決めることは個人の太陽の大きなエネルギーになります。

個々の太陽が一層明るく輝くような学びで、木星は社会を導く働きをします。

 

蠍座から射手座へのダイナミックな変化。

残りの木星蠍座期間、わたしたちは際(きわ)まで行って「総合力」を開く準備をするのでしょう。

 

(おわり)

去年の心理占星術デイ!で木星トークしていました

「木星(広げる・成長)×蠍(再生・復活) 復習会7月の感想」http://nonakaba.jugem.jp/?eid=493

 

JUGEMテーマ:星占い・星読み・占星術

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