月のモヤモヤした存在感  新月/満月/月蝕  

  • 2018.01.31 Wednesday
  • 12:07

みねんこです。月がテーマのダービー・コステロ先生「The Astrological Moon」を読み始めています。感じたことをつらつらと書きます。

 

太陽は、遠く離れた宇宙にある天体という感じではありません。

太陽が天空を横切るあいだはその光が地上の隅々を照らしだすので、太陽以外のものに意識が行きます。「いまわたしが見て」いるものの存在を強く感じます。

このように対象物を通してわたしの意識をハッキリとさせるのが太陽の存在感であり、自分自身という意識です。

お天道様が高いところから世界を見下ろすように、自分の目に映るのがわたしの住む世界です。

 

 

太陽が高い所にある時間帯は、物陰に潜まないと、自分自身も世界から丸見えです。

見られるわたし、見せるわたし、見せたいわたし、見ているわたし。公的なパーソナリティーという意味付けが太陽になされます。

 

こんなに人が集団で暮らしていなかった大昔でも、昼の時間は見られている感覚を持って生きていたでしょう。

敵がどこかから自分を狙っている。

大地や川や草木がいつも自分を感じている。

大きな天がいつも自分を見守っている。

現代と違うかもしれないけど、見られている、見せている感覚がある。昼の太陽時間に生きる自分。

 

太陽が沈むと一気にあたりが暗くなります。どこかから、誰かから見られている日中の感覚から解放されます。

夜時間のマスターが月です。

 

太陽よりも大きくハッキリと見えるのが月です。

宇宙の構造を自分の観察から想像するしかなかった昔の人々にとって、月の存在感はまた格別でしょう。

いつも強い輝きを発する太陽と違って、月は姿形を変えます。

いつも地平線から上がってくる太陽と違って、日没直後に天空のいろんな位置に出現します。また西の地平線に沈んでいく太陽と違って、日の出を察知して、自分から空色に溶け込んで隠れるように消えます。

 

いまわたしたちは、月は光っていない(ただ太陽の光を反射している)受け身な天体だと考えています。しかしその知識がなかったら、月の変化に富んだ動き方はイキイキとしていてちょっと賢そうにも見えますね。

昔は太陽よりも月の方をとても身近に感じていたと思います。

 

月のない夜は暗く寂しく、満月の夜は一晩じゅう柔らかい光が降り注ぐ。昼とは違った景色に見えます。

色彩のない世界です。色合いや質感は抑えられ、陰影により浮かび上がるシェイプが印象的。

月の光では遠く離れてあるものは識別できず、暗闇に一体化します。音や風が昼間より大きく感じられるでしょう。

対象との距離が近づくと、月の光によってそのイメージが浮かび上がってきます。

 

この光の大もとは太陽です。月の表面で反射た光を、対象がさらに反射して、弱められた太陽の光が目に届くのです。

捉えようとして目を凝らさないとなりません。輪郭のボンヤリとした部分は想像で補われるでしょう。そのときに色合いや質感も付いてくるかもしれません。

 

太陽の光の下で見える姿と月の光で見える姿、違って当然ですな。

占星術では月は記憶や感情に関係し、無意識とか欲望や欲求という意味を与えられます。月の光の下で見る世界は昼間と別世界であり、その人の想像や記憶が混ざり込む様子を捉えているのだなぁと思います。

 

世界がはっきり見えない月の時間帯は、安全な場所を求めます。

目をつぶって、眠ってしまっても大丈夫という安心とは。。。真っ暗闇でも安心をもたらすのが、自分のよく見知った親しみあるものの気配です。

月のない夜は、似たような不安を持つものが集まり、ひと繋がりになることで安心を生み出します。これが家族という古い形なんだろうと思います。

子どもが成長するまで親が生き続けられるとも限らない大昔は、血の繋がった親子じゃなくても、共に暮らす時間が家族の感覚を作ったんじゃないだろうか。

 

見えるもの、見られるものの関係でできている昼間の世界でハッキリしている(させる)自分自身があり、それは太陽の担当。

太陽が「陽」「男性性」「理性」「公的」「社会」で、月が「陰」「女性性」「感情」「私的」「身内」というふうに対比されます。

月の担当はモヤモヤするもの、曖昧なもの、確証のないもの。

安定したシステムがなければ、自分の父親がどこの誰なのかは分からないものです。自分を生んでくれた母親だと思っている人も実際はそうじゃないかもしれない。

 

自分の出生について、本当のことを語れるのは母親だけであり、母親が全てを知っている。

家族を作る、家族になる、家族を守る、など言いますが、生んだ本人以外はただ受け入れて信じるしかないのかもしれません。

とはいっても出生の秘話を知っている母親にしても、胎内から生み出してしまえば、子どもと全てを分かち合っているわけではない。

 

満月は夜通し大きな月明かりがあるアクティブな夜、カーニバルです。ふだんより気持ちも大きくなる。

照明によって眩しく輝き、通信によって世界の気配を感じられる今風の夜時間は、毎夜の満月のようです。昼間ぼんやり、夜イキイキ。太陽光より月光に馴染むのが現代人かもしれない。

 

 

 月夜の占いイベントは盛り上がりそう いろんな意味で

 

社会システム上、女性は自分の太陽を男性に預けてしまいやすいなども言われますが、その男性たちも誰かに太陽を預けている感じがします。太陽「又貸し」状態の世の中なら、ホロスコープの中で月の表示だけが自分にフィットするという感覚が強まるでしょう。

自分を分かってほしい、受け止めてほしい、安心させて欲しいという要求を出す月が世界を動かしているとも。

太陽星座の占いが自分には全然ピンとこないと感じるときに、月のチェックやケアは大事でしょう。しかし太陽を取り戻す何らかの方策を考えないと、両方のバランスを整える取り組みをしないと、月だけ人間になる可能性がある。

 

太陽のホームである獅子座の月に、水瓶座にある太陽からの光が降り注ぎ、反射する獅子座の満月の光です。

獅子座の月が象徴する、自分の素晴らしさをもっと賞讃されたい!という欲求。世界は自分にもっと注目して重要人物として扱うべきだ!という不満かもしれない。

 

満ち切った月の欲求が一瞬間、蝕の陰に入る。

月と太陽の間でバランスを取ろうとしている地球(わたし、世界)が太陽光をさえぎっています。だから反射光が欠けるわけです。

 

でも大昔の人はそんな科学的な仕組みを知りませんからね、どう感じたでしょうか。

満月のカーニバルの最中にもしも月が欠け始め、あたりが暗くなったら?

月がまた元通りに戻ったときの心境は?

明けて次の日、どんな気持ちで暮らしただろうか?

そのインパクトが心から消えるまでどれくらいかかるだろう?

 

そう考えたら、蝕の影響は半年続くというの考え方は納得感。半年後に日食が起きるときに、絶対に思い出しますもんね。

1年に2回も蝕を体験したら、いったいこの世界はどうなるんだ?いったい自分は何をしたいんだ?って考えそう。

占い師がアレコレ言わなくても、いろいろと改まりそうです。

 

(おわり)

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