土星と木星 オポジションの葛藤
- 2017.05.03 Wednesday
- 10:18
みねんこです。自分の出生図から。
土星木星は、目標と報酬、プレッシャーとチャレンジ、責任と自己信頼、課題とサポートなど対で意識され仕事や社会参加への姿勢づくりと関係すると考えます。これらをバランスよく太陽や火星の行動や積極性につなぐことができると有効です。
わたしは自分自身でこのオポジションを、土星の責任意識が弱く木星の自由を求める衝動に偏って発揮していると考えていました。バランスに問題ありと捉えているわけです。
他から見てそこそこバランスとれているようても、自分自身ではイヤそうじゃないんだよね、、、と感じるマジメさがこの配置なのかもしれません。
社会規範にガチガチに縛られて息苦しくなったように感じると、自動的にやっぱりちょっと緩くしていたいんだよねー、と気を抜きます。このまま堅苦しくなってしまっては、やばいんじゃないか、後悔するのではないかという気持ちがよぎります。この後に、いやーこんな何の結果にもつながらないことを自己満足でやっていては人生よろしくないのでは、、、冬の日のキリギリスになってしまうのではないかと不安になり、ちょっと心を入れ替えいようとなるのです。
要するにアリにもなるしキリギリスにもなる。
しかしアリのようにコツコツとは続けられず、夏のキリギリスのように振り切って自分を解放することも難しい。
どっちつかずの地味な生き方、ほどほどの領域をウロウロする感じです。
周辺環境に有難みを感じて実直に真っ当に生きられれば御の字だよね。その範囲で生きよう。
わたしもあんな風にアレがやりたい!!とか飛び出すのは、思い上がり。それをしている人たちには、その覚悟と準備と自分自身で切り拓く精神力ときつくても投げ出さない忍耐力があるのだ。わたしはそんなに熱くはできないからなー。無理ムリ。
で、プレッシャーが大きくなりすぎない形で、楽しめる範囲でやるのがわたしにはちょうどいいのだ、、、燃え尽きるほどに頑張っている人に憧れるけど、それは憧れよねー。現実は現実。
って自分で考えておきながら、そのスタイルって貴重な人生時間の時間を消化試合に位置付けて、何にもチャレンジしないヌルイ生き方だよね。そういうマインドではワクワクなんてありっこないし、ストレスたまって当たり前じゃん。マジメは損だ、よし今日はサボろう、遊ぼう!
というふうに木星がムクムクしてきます。
20代のころはあまりこの揺れを意識しませんでしたが、35歳を過ぎる(火星の年齢期にはいるころ)と、この両極の幻影がイヤにクッキリはっきり周期的に現れてきました。
土星側に強く引き下ろされる感じでした。社会で過ごした時間を振り返って、そこで疑問や不安を得たのでしょう。
まだこれから頑張れるんじゃないかしら、そもそも出世は望んでないし、マイペースでOKでwwという20代の土星木星バランスが維持できなくなったのでしょう。
あるころに、外部環境を見渡して周りの皆さんにエライ差をつけられたもんだ、何やっていたんだこの俺は、、、というショックがあってこのプレッシャーが始まりました。
土星木星のオポジションにも過渡期があるんですね。ずーっと一本調子じゃあないんです。
火星期の三分の二はこの両極の揺れに支配されました。初めは2か月周期くらいでしたが、だんだんと短周期になり、1週おきに土星と木星のマインドを行き来するイメージです。行き来するたびに反対側で感じて思考した方針をひっくり返してしまうので、自分が何を求めているのかわからなくなります。
土星木星が1日おきに入れ替わったりするようになると、つねに不安です。もう自分を信頼できなくなります。なのでコミュニケーションがとても萎縮しました。
この両極の揺れから早く抜け出したいという気持ちが、自分に強い決断を求めます。
それに押されて強く生き直しを宣誓して、よし!もうクヨクヨしないこの道を頑張るしかないのだ!と決意。
その意識を持ち続けるプレッシャーに耐えられずに、先の考えは浅はかであった、、、そんなことをマジメに指向した自分はやはりダメダメだ。もう負けを認めるから許してください、世界の指示することに従います。思い上がっていましたゴメンナサイ。
に変わります。
一日の中で2回コレをやるとやはりきついですね。
どのタイミングで外部コミュニケーションがあるか。その偶然にも左右されます。
ヨシ!!ガンバロウ!!と思った後に打ち合わせがあったりすると、これまでの遅れを取り戻したくて妙に積極的になります。
そこで発言したことが意識に引っ掛かり、いつの間にか勝手に心の中にプレッシャーを作りだし、過去の失敗を呼び起こしてそれが頭から離れず消耗する。
コレと言った働きをしなくても内部に自分を責め立てる声があるので、それにさらされているだけでエネルギーがなくなる感じでした。
現実的で実際的でバランス感覚が養われてそうそう大きく踏み外さないというイメージのある土星木星の組み合わせも、そのバランス感覚と等身大の自分の間にギャップがある時期には大きめの葛藤を生むのだなと思います。
そこから抜け出すために外の情報に頼ろうとしている間は、ヒントになりそうな何かを知って希望に安堵する、やっぱりコレじゃないの落胆を繰り返し、焦りと無気力のスパイラルがありしました。
こういった精神状態ではそれまで楽しかった趣味(音楽や読書や映画の鑑賞)も刺激が強すぎて、高揚と不安の幅を助長することがありました。そうやって好きなことからどんどん遠ざかり、つまらないと感じる労働に閉じ込められている気持ちが増します。
何のために生きているんだろう?とか考えだすと出口がなくなり、脳みそが思考に疲れて考えることを放棄するまで眠れない。以前のように楽しめない自分になったという不安感は、気軽に新しいことへに挑戦する意欲を妨げます。人生を楽しむ資格はないのである、自分にさほどの価値はない、考えるのが最大の無駄だと考えたりもしました。
昨日の六義園の小径にて あじさい
去年のドライフラワー これから開く花芽 競演
ああ、ここまで書いて、わたし双子座の土星か――――と思いました。
偶然に占星術学習を始め、自分のペースで進めばいいやと考えるようになったら少々楽になりました。進め方でも、基礎範囲をまんべんなく偏りなく学ぶのではなくて、興味関心をもった心理占星術に偏った知識吸収を自分に許すことで自由な気持ちになりました。
結果として占星術知識についてはバイアス(先入観、偏見)を持った人となっているかもしれません。得た知識をもとに話すときにも、片手落ちの自分であるという意識がくっついてきます。
不完全な自分であることを少しずつ受け入れているので、ちがう知識情報を持った人との会話が新鮮だし、相手にとっても新鮮な体験になるんだろうと思います。
以前は自分で得た知識の範囲で活動するときに、興味の方向や習得レベルが違う人たちとの交流に気後れがありました。自信不足やコミュニケーションの失敗の不安です。
いまはこのバイアスが自分の個性の一端であると考えられるようになったので、共同作業においても得意なことは買って出て、不得意で気乗りのしないことは人にお願いしてみるということができるようになりました。これはわたしにとって新鮮な体験です。
花芽は次々にでてきてる
ひとつのワクワクがきっかけで変わるかも
双子座土星は11室にあります。5室の木星とオポで、同じく5室の蠍金星と150度、蠍月と165度(クインデチレ)です。
どんなもんかなー、出来るかなー、まあ試しに読んでみよう。いちばん最初に書店で占星術の本を買ったころ、牡羊座に天体集中(水星、太陽、火星、木星、天王星)でした。
その火星が天秤座にあるトランジット土星とオポでした。このオポが出生図の天秤座天王星に乗っかていました。
火星の火種を通してのチャレンジならワクワクする。何が火種になるかは、やってみないと分らない。
木星土星の引き合いがスムーズなままだったら、ぜったい占星術なんて頼らなかったはず。
今日の火星は双子座7度。
出生図の土星双子座5度を通過して、木星射手座6度の対向にあります。だからこんなことをアツく語ってしまったのかもしれません。
(おわり)
JUGEMテーマ:星占い・星読み・占星術
今度、機会があったら、星茶に参加してみたい!と思ってしまいました。
状況場面は違っても、お腹の中、頭の中、グルグルする感覚は共通なのかもしれませんね。オポジションである土星・木星は柔軟サインですが、葛藤しているのは月・火星の不動サインのスクエアのほうの描写である気がします。
不動サインの山が動くまでに、不安や警戒と決断のシーソーですね!
私の星の並びで同じく木星と土星のオポジションを持っているため、検索からこちらのブログに辿り着きました。
私の中でのうまく言えない、絶妙(微妙?)な心の均等を、そうそうです!と代弁して頂いたような気持ちで共感を覚えました。
星の並びは各個人で違うので、心の側面の一部ではございますが、とても興奮しましたので、コメントを失礼させて頂きました。
とても読みやすく、心にスッと入ってくる文章を綴ることが出来ることに感銘も受けました。
追って他の記事も拝見させて頂きますね。
私の場合は木星土星のほぼ誤差なしのオポジションに、ゆるい角度で金星のTスクエアを作っているのですが、なんとも言葉に上手く出来ない心の色の一面を整理して下さったような気持ちになりました。
勝手に感じただけなのですが、ありがとうございます(*^^*)
天体の組み合わせとしては、真面目で社会運があるような記述が多いのかなと思っていました。わたしの場合、反対性質を持つ天体の引き合いを内側での葛藤に蓄積してきた感じです。
これを書いて自分でも少し整理できたところです。
月の気分に揺られて引き戻されても、太陽の目的や方向性が自覚できている人にとっては、上下波乱含みでも試行錯誤していける実践力のアスペクトというイメージがあります。
上下動を利用して、上がったときに興味のある事に成功確率が薄くてもとっかかりを作るイメージにして、思考内で動かすだけじゃなく行動面のエネルギーにしてみたいと思いました。
やる気の高いときに思い切って手を付けてみるというスタイルです。
上がり下がりするサイクルが、中間の70点台の範囲に常にあればラクなはずだ、、、という発想をやめてみるチャレンジです。気分の波はどうせ落ちるので、笑。
この上下動に絡むということなら金星感覚がだんだんと洗練されていくのでしょうね。金星は人間関係の欲求かもしれません。
木星土星に映し出される時代の変化が早まる中にあっても、自分が好きなものをうまくアレンジしていけるんじゃないでしょうか。ポジティブに解釈するとですが笑。
周囲の人間も年齢を重ねて変化するから、そういった影響を感じるのかもしれませんね。
ブログがヒントになったとの事で、とてもうれしいです。ありがとうございます。
ご丁寧にお返事くださって光栄です。
そうですそうです!と共感したり、ハッとさせられ納得したり、、何度も読み返してしまいました、、!
反対性質を持つ天体の引き合いを内側での葛藤に蓄積してきた、と仰られていますが、すごく納得がいきました。
おこがましいですが、まさに私もそうでありまして。
極端から極端へ思考などがバウンドする感覚が幼少期があり、自分にとっては自然な事なので違和感や辛さはありませんでしたが、上手く使えてる時は良いのですが、うまく円環出来ていないときは、自分で自分の首締めるばかりで。笑
お天道様は見てる。とよく言いますが、私の場合は、私の中の私が見張ってる。といった感じで、常に反対の思考がもう一方の私を裁く、といった感じで。
つい浮き立つ木星の要素を叱り付ける土星が私の中で大きく占めることが最近は多いのですが、先生の仰る、上下動を利用して〜のお言葉に肯定感と安心感を覚えました。
どうせ気分の上下はあるのだから、中間の70点代を目指す発想を止めてみる、というチャレンジです、のお言葉も本当勇気付けられました、、!
私の場合、水星金星が牡羊、火星双子といった影響もあるのか、瞬発力や行動力だけは凄くあるのですが、どうしてもすぐに結果に繋がらないと止めてしまったりと継続出来る力が乏しいと思います。
そこで、土星(水瓶)の大切さをしみじみ感じ、上手に試練の土星を使えたら、しっかりとした力になるはずと自分に言い聞かせております。
木星土星金星の配置に於いて、上下動に絡む金星が洗練する方向へ持っていければ一番良い昇華の形だと思います、ハッとさせまれました、ありがとうございます。
あと、太陽と月が魚座のコンジャクションなのですがイメージとしてはそれを介して、みねんこ先生の仰る通り自分の好きなものをアレンジして、身体から出す、ということが私の人生の目的になっている事に最近認めざるを得ない心境になっております。
みねんこ先生のポジティブな解釈が、私が実際の形に出来たら良いのですが、、がんばってみます!笑
長々と自分の語りの長文のコメント申し訳ありません。
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言葉の一つ一つが、興味深くて、考えながら読ませて頂いております。
私は大阪在住なのですが、東京方面へ行く際はぜひ対面セッションを受けてみたいと思いました。
返信ありがとうございます(*^^*)